ろくさん2

aogaeru722011-02-11


【前回のブログで紹介した、ココルーム(西成にあるNPO法人のカフェ)に僕が送ったメールに、すぐに返信をいただきました】


"こんにちわ
メールありがとうございます

ろくさんは 毎日のようにココルームにいらっしゃっていますので
お手紙を届けていただければ お渡しできます

ぐうぜんの出会いがかさなって
ふしぎなものですね

ろくさんは 現在 ココルームのまえで花を売っています
もう やめる と何度か口にしているのをきいたので
つづけられるかどうか わかりませんが

それから ココルームに よくいらっしゃるかたが
突然いらっしゃらなくなることも よくありますので
そのあたりは ご了承ねがえればとおもいます

それでは
おげんきで
またあそびにいらしてください
ココルームより"


早速僕は行くことにした。
出町柳から京阪で淀屋橋まで行き、そこからぶらぶら歩いて西成の薄暗いアーケード街の並びにある「ココルーム」に着いた。
扉を開けた。
ろくさんは。居た。

部屋の奥の、靴を脱いで上がる畳になったところで、あぐらをかいて、ご飯と味噌汁を鍋からすくって食べている。
僕を見るなりすぐ気付いたみたいで、立上がり、
「ごめん、写真展をやることになってお金無くなってもうて、シャンソン観に行けへんようになってもうた」済まなそうな顔をして謝った。

いや、いいです、写真展、開くことが出来て良かったですね、(シャンソン歌手の)芥川浩子さんから手紙を預かって来ました、と言って三つ折りになった手紙を僕はろくさんに渡した。

受け取ったろくさんは無表情のまま手紙を開き、無表情のまま文面を読んだ。
そして再び手紙を折り畳んで、無表情のまま、他の客達でにぎやかなココルームを出て、どこかへ行ってしまった。

喜んで貰えたの…かな(笑)。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm13554244
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13561276